スーパーコンピュータ「富岳」成果創出加速プログラム計算材料科学が主導するデータ駆動型
研究手法の開発と
マテリアル革新 (DDCoMS)

  • HOME
  • 課題責任者の挨拶

課題責任者の挨拶

課題責任者
東北大学金属材料研究所
教授 久保 百司

文部科学省が推進する我が国が材料研究・開発で世界を先導するための「マテリアル研究DXプラットフォーム構想」の実現を加速するという共通目的を持ってスタートした文部科学省「データ創出・活用型マテリアル研究開発プロジェクト事業」のA)[構造材料]東北大拠点、B)[磁性材料]NIMS拠点、C)[電気化学材料]東大拠点、D)[エレクトロニクス材料]科学大拠点、E)[バイオ・高分子材料]京大拠点の5拠点が連携・共同することで、新たなシミュレーション手法・データ科学手法の開発を行い、さらに開発したシミュレーション手法・データ科学手法の共有化、標準化を実施することを本プロジェクトでは目的としています。

「データ創出・活用型マテリアル研究開発プロジェクト事業」の採択時には、開発目的とする材料が全く異なる個別の研究課題でしたが、本スーパーコンピュータ「富岳」成果創出加速プログラムが、上記5拠点の横串となって5拠点の連携・融合を促進・加速してまいります。各材料分野において日本を代表する上記5拠点が連携することにより、データ創出・統合・管理・利活用の方法、シミュレーション手法などの共同開発、共有化、標準化を促進し、オールジャパンの体勢で、「富岳」のみが実現可能な超大規模計算・超長時間計算・超大量計算によって達成可能なデータ駆動型研究の開発を実施していきます。このような各材料分野を代表する5拠点が集結したオールジャパンの体制で望む計算物質科学に基づくマテリアルDXの開発プロジェクトはこれまでに皆無であり、本申請課題の独創的な点です。このようなオールジャパンの体制でしか実現できない1)シミュレーション手法、データ科学手法の共同開発、2)シミュレーション手法、データ科学手法の共有化・標準化、3)マテリアルDXに関するコミュニティ形成、4)マテリアルDXの若手の人材育成、5)マテリアルDX手法の普及活動、アウトリーチ活動の実現が本研究課題の強みです。

多くの協力機関の研究者の方々と連携しつつ、研究を推進してまいります。本プロジェクトに対して、皆さまのご協力とご支援を頂けますよう宜しくお願い申し上げます。

課題責任者 東北大学金属材料研究所
 教授 久保 百司